左膳(ひだりぜん)は配膳する人への注意喚起の言葉

雑記
Japanese Home Cooked Breakfast

これは、左膳(ひだりぜん)という
言葉の意味について
の個人的考察です。
昨今では、昭和生まれの大人でも
意外とご存じ無い方もいらっしゃるようです。
何を隠そう、昨日までの私です。
腹落ちするように説明してみました。

ちなみに、いくつか国語辞典で調べましたが、
このような説明を載せている辞書はありませんでしたので
一個人の考えに留まることを
言い添えておきます。

少々長いので、お時間が無い方は、
3だけお読みください。

前提知識

左(ひだり)の意味
①相対的な位置の一つ。
②日本の昔の官職で、同じ地位のうち上位の方を称した
「左大臣(ひだりのおとど)」
③思想上の左翼
国語辞典に表記していないが、
想定できる左(ひだり)の概念 
「左ぎっちょ」
④(人間の約9割は右利き1割は左利きであることから)
  (普通とは反対に)イレギュラー 
 (=レギュラーの反対)
(こういう概念は、 
安易な区別で、
差別につながるという
解釈をする心配性の意見
もあることから
左ぎっちょ放送禁止用語です。)

スノーボードで右脚を後ろ(左脚を前)に置くスタンスを
レギュラースタンスと言いますが、
逆は、イレギュラースタンスとは言いませんグーフィースタンスと言います。
グーフィーには「風変わりな」という意味があります。
左:レギュラースタンス 右:グーフィースタンス
膳(ぜん)の意味
①ととのえられた飲食物。
 出来た料理。「御膳」
②イ.料理をのせて供する台。その上にのせた料理。
 ロ.茶碗に盛った飯を数える語。「一膳めし」
 ハ.箸を一組ずつ数える語。

左膳(ひだりぜん)とは
イレギュラーな飯の位置
と解釈できるように思える。

誤った疑問設定(勘違い)

普段自分が食事するときに、
自分から見て
茶碗に盛った飯は左手前に置くのが
日本食の食事作法である。
しかし、
これを左膳(ひだりぜん)とは言わないのだ。
かといって、
右膳(みぎぜん)という言葉も存在しない。

さて、日本生まれの日本人を自負するみなさまは
次の質問を
自分の子供から受けたとして、
お子様でも納得できるように
説明できますか?

お子様
お子様

ねぇ。どうして?
ご飯()を手前に置いているのに、
左膳(ひだりぜん)(はダメ不吉ふきつ」と言うの?
教えて?

左とは誰の視点なのか?

当たり前なことですが、
物理的に、人と人が
合い向かいに立ったとき、
お互いの左方向は逆になります。

左膳(ひだりぜん)は配膳する人に注意を喚起する言葉

日本では、ご飯の位置はこれで正しい。

日本の座敷では
お膳にのせて
相対して配膳する

配膳(イメージ)

このとき、配膳する給仕者
配膳の配置状態をチェックするときに
用いるのが、
「左膳(ひだりぜん)はダメよ。」
(亡くなった人に配膳するときに
そうするため禁忌きんきである)
という概念と考えてみて欲しい。

ここからは、イメージ出来なかった方への
クドイ説明です。
もしも、配膳時に左膳(ひだりぜん)
配膳者から見て左側に飯があったら、
それは、対峙して座る食事する側にとっては
飯が右手前となり、
右手前に飯を置くのは
死人に供える様式と同じとなり
不吉
であり失礼にあたる。

(死を連想させることは、
死を忌み嫌うからであろう。)


お祝いの席とか接待などの席では
注意しなければならない。

例えば、これは、どうなんだろう?
右手前に飯(膳)があるけど・・・。

もし、和食であれば
左膳(ひだりぜん)で、
不吉な配膳である。

箸では無い(スプーンとフォーク)ので

和食扱いでなはいのかなあ。

見方を変えれば、
「左膳(ひだりぜん)」と
あえて、「左」と特定し注意喚起するほど、
多忙な接待の場においては
うっかり起こしてしまいやすい事象である。
全体の俯瞰では整然として見えてしまう、
気づきづらい事象である

という側面があるとも言えましょう。

昔の人たち(明治~昭和初期)は、
しきたり、作法として
厳しく躾られていたのでしょう。

根源的な疑問は割愛する

「なぜ、食べる人から見て、
左手前に主食(メインメニュー)である
お米を置くのか?

という根源的疑問は、

箸を右手に持つ「右利き」が
大半なのであるから、
利き手に関係しそうに
考えられそう・・。
に思えるものの、
実は深みにハマりそうなので、
割愛します。

この疑問の論証は、
食文化研究者歴史家
遺伝子学生物学の専門家までも
巻き込みそうなので、
専門家に委ねます。

同時に、左膳(ひだりぜん)が
現在の仏事で
どれほど実践されているのか?
どのような意味があるのか?
などの調査も専門家に委ねます。

生者と死者

これに似た言葉で
左前(ひだりまえ)という言葉もあるが
これは、亡くなった人の着物の着せ方で
これも、着せる人から見て(・・・?)
左を前にする
着せ方ですね。

これが左前(ひだりまえ)である。
(死人に着せる、結界を超えた着せ方?)(高貴な人、特別な人?)

ちなみに、
左前の
どこを基準点とするかが
これまた
論争がおきそうですね。

和服は右前に着るとされる。ところがこの「右前」は、私たちの日常の感覚と反対のかたちをさすものである。
「右前」といえば、和服の右側の襟を前に出すことをあらわすと思われがちである。
しかし実際には、右側の襟を肌に近い側にすることを「右前」という。つまり右側の襟を内側、左側の襟を外側にするのである。
和服の「右前」「左前」は、体に近い側の布を前の布、その上に重ねる布を後の布とする考えからつくられた言葉である。

「知っておきたい日本のしきたり」武光 誠 著 角川文庫 平成20年初版

上記の書籍ですと「右前・左前」は元来、着る人(本人)の視点(基準※)で左右を言い表しているようです。つまり「※」の「前」という意味合いらしいです。
しかも、「右前・左前」は「前」というこれまた基準点を必要とする相対的な言葉を用いるので二重にややこしいのですが、
二重になっていることで、本人の視点でも着せる側の視点でも
同時に解釈(腹おち)できてしまう言葉とも言えそうです。


これも、間違いやすいので、
お子様の記念撮影などの
お祝いの席で、
特に着せる側になったときに注意しておきたい。

これが正しい。
左前になる
物事が順調にいかなくなること。経営などが不振になること。
▽左前=和服の正面から見て左内側を上にして着ること。
ふつうと反対の着方。
  新明解 故事ことわざ辞典 第二版(2021年) 三省堂より引用

いつから(左前)

ちなみに、着物の文化も、
時代や国々により異なると思われるので、
あくまでも現代の日本に限ったこととです。
日本の古墳などから出土する
埴輪は左前です。

左前(死者?高貴な人?普通の人?)

このあたりの解釈は
諸説ありそうな・・

なんせ、まだ、
この世に生まれていないからね!!

映画「SAND LAND」より2023.8月公開映画

異国や
古き時代では
このような現代の日本における
いわゆる左前と呼ばれる
着こなしもOKであった
のかもしれないのだ。
(ちなみに
映画「SAND LAND」は名作です

余計なこと

右・左と言う用語は
「どこを基準とするか?」
「誰からの視点なのか?」

という前提を押さえないと、
左右が逆になってしまいますので、
成り立ちを知らずに、言葉だけを
暗記していますと、
言葉を伝えただけでは、
相手が上手に
実行できないことがあります。

野球の守備における
ポジションで
ライトとレフトは単なる
ポジション名です。
しかし、名づけた時には意味や理由があります。
私たちは普段あまり意識していませんが、
ホームベースを基準に名付けているのです。

基準をずらして
バックスクリーン側から
ホーム方向に
グランドを見下ろせば、
ライトとレフトは
左側にライト
右側にレフトというふうな
配置となります。

コペルニクス的転回
(地動説の人)

現代ではあまり使われていない言葉に関して
つらつらと、書いてしまう私が、
もし、あなたの身近にいたとしたら、
かなり、理屈っぽく、
面倒くさい奴と感じることでしょう。

言葉の意味合いも
諸行無常(常に変化し、恒常・不滅なものはない)
ですなぁ。

ちなみに、
丹下左膳(たんげ さぜん)の
名前の意味するところ(意味合い)は
私には不明です。
ご存じの方は教えてください。


左膳(さぜん):(GPT-3.5の模範解答)

「左膳(さぜん)」という言葉は、日本の文化や武道において使われる言葉で、一般的には「左側の席」や「左の位置」を指すことが多いです。以下にいくつかの具体的な意味や用法を示します。

  1. 武道や茶道における用語: 武道の訓練場では、師匠や先輩に対する敬意を表すために、師匠や先輩が座る位置として「左膳」が使われることがあります。また、茶道の茶席においても、茶道具を配置する位置や茶席の席順において「左膳」が重要な役割を果たします。
  2. 食事の席での位置: 一般的な食事の席で、「左膳」は主賓や重要な客人に割り当てられることがあります。この席は特別な位置であり、特別な扱いを受けることが一般的です。
  3. 礼儀正しい位置: 礼儀正しい席次や位置付けにおいても「左膳」は重要です。例えば、特別な席に座ることが求められる場合や、上司や年長者に対する敬意を示す場合に使われます。

「左膳」は日本の文化や習慣に根ざした言葉であり、異なる状況や場面で異なる意味や用法があることに注意してください。場合によっては、特定の文脈や状況でのみ理解されることがあります。

GPT-3.5

そんでもって、冷蔵庫も
こんなかんじで、呼び方が
決まっています。

冷蔵庫(右開き)
冷蔵庫(左開き)


「扉が本体の左右どちら側に開くのか?」
使用時の状態を表している視点ですね。
どちら側から開けるのか?動作で考えたら
左右逆も成立してしまいますね。)

冷蔵庫(観音開き)

扉は1つだけれども
左右どちらからでも開きまっせ
という「両開き」
もあるらしい。

打てなきゃヒッターではないのかな?
打てなきゃヒッターではないのかな?

右打ち・左打ちどちらもできる
スイッチヒッター的な
冷蔵庫です。

まとめ

国語辞典などにこのようなことが載っていないのは、
確定していない(断言できない)ということなのでしょうな。
辞書的な解釈では膳は御膳おぜんの意味にとどまっていて、
「ご飯茶碗の位置」までは言及していないように思えます。

もともとは、正方形の箱膳はこぜんの木目が横向きが正しい配膳で
箱膳の木目を縦向きにおいてしまうのが
正しくない(イレギュラー)とするものらしいです。

現代(令和)の生活では、箱膳自体が使われなくなっていることから
最低限の「ご飯茶碗の位置」に置き換わって?
(すり替わって)解釈されているのかもしれません。

また、ここまでの私の考察で
誤りなども含め、お気づきがありましたら
お手間をとらせてしまうことになりますが、
ご指摘、ご教授いただけると幸いです。

左膳ひだりぜん(ひだりぜん)という
言葉を思い出しても、
その言葉の意味合いや
成り立ちを説明できないと
情報伝達の濃度のうど
薄くなる点は、
社労士試験の
語呂合わせによる
暗記
と似てます。

そうそう、単語や
語呂合わせは思い出せても
それが何の語呂合わせだったか
思い出せない・・・。
所詮しょせん、語呂合わせは
上部うわべだけ(=こじつけ)
だからねぇ〜。
受験生の「あるある」



以上、おつきあいいただき、ありがとうございました。

参考外部リンク:箱膳の画像がこちらにあります。
日本人の食卓(100年前の食卓編)

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