これを読むと、「死亡一時金」という給付の
意味合いを、
腹落ちして理解して
試験時のど忘れ対策となる
かもしれません。
![](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2022/09/job_senesi-150x150.png)
結論から先に記すと、
「掛け捨て防止」です。
![](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2022/09/job_senesi-150x150.png)
掛け捨て防止とは、掛け金の満額が
返って来るとは限りません。
(掛金の全部又は一部が返ってきます。)
また、民間の生命保険のように
加入期間に関係なく定額でもありません。
![給与所得者](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2023/04/yaruki_nai_casual_man-150x150.png)
味も素っ気もない
回答ですね。
手厚い保障を
期待していたので
損した気分。
![](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2022/09/job_senesi-150x150.png)
保険というしくみを
正しく理解することは
金銭感覚を養うのに役立ちますよ。
社会保険制度の3階建て部分は建付けが違う
その昔は、年金基金の部分を
「3階建て社会保険制度の3階部分」
と言っていましたが、
終身雇用が崩れつつある現時点では
3階建てを確保している方は、
「新卒で大企業に就職後・転職経験なし」
みたいな経歴の方のみかと思います。
![自営業の<br>八百屋さん](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2023/06/job_yaoya.png)
八百屋さん
給与所得者は3階部分だけど、
自営業者は2階部分だよね~。
そんな3階部分の年金基金(確定給付・確定拠出)は
元来、(もともとは?)、原則として???
掛金を事業主が全額負担するものでした。
ですから、
確定給付年金と
確定拠出年金とで
給付内容(種類)に
違いは無くてもよさそうなものですが、
そうではありません。
確定給付には
「死亡一時金」がありません。(無い)
しかし、
確定拠出には
「死亡一時金」があります。(有る)
これは、
国民年金には
「死亡一時金」という給付がありますが、
厚生年金保険には
「死亡一時金」がないのと
”パッ”と見た感じ
は似ています。
(過去記事リンク:
「なぜ厚生年金保険には死亡一時金が無いのか?」)
掛金を誰が負担しているのか?
基金は複雑そうな印象なので、
あまり深入りせずに、整理しました。
着眼ポイントは、
「掛金を誰が負担しているのか?」
で区別できそうです。
確定給付企業年金
確定給付企業年金(確定給付)のみに
任意給付として遺族給付金という給付が存在します。
確定給付は、厚生年金保険のように
加入者(被保険者とは言わない)の
死亡に対して、
任意給付ではあるものの、
遺族給付金(年金・一時金)が認められているのです。
しかも、掛金は事業主が全額負担なのですから、
(会社の福利厚生を退職後も受けているような)
加入者にとってはありがたい制度です。
確定拠出年金
一方の、確定拠出年金には
確定給付企業年金のような遺族給付金は
ありません。
また、確定拠出年金は、
掛金を事業主だけでなく、加入者が自ら拠出することが出来る点が特徴です(企業型)。
あるいは、掛金を加入者のみで拠出(給与から天引き)する制度もあります(個人型)。
つまり、掛金に加入者自身のお金が拠出されているケースがありますので、
「掛け捨て防止」という考え方が成立して
死亡一時金が設定されているのではないか?
つまり、
(もしも、死亡一時金がなければ、
加入者の遺族からクレームが来る。・・・)
と推察しました・・・。
![自営業は自腹](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2023/06/job_yaoya.png)
ワシは
掛け金は全部自腹で
払っておるんやで
![](https://dastone9.com/wp-content/uploads/2022/09/seikou_shitto_man_solo.png)
加入者の資産じゃろ!掛金返せ!
よって
次のように、整理できます。
・確定給付企業年金の掛金は全額事業主負担 ・確定拠出年金の掛金は加入者負担のケースもある だから、 ・確定拠出年金には 「掛け捨て防止」対策としての 死亡一時金がある。
ですから、例えば、
実務上または制度上、
「死亡一時金」があるという一面を見て、
確定拠出年金の方が、
確定給付企業年金よりも
加入者にとって
保障が手厚いと
考えている方が
もし、いたとしたら、
早計といえそうです。
正しく覚えよう(GPT−3.5の模範解答)
質問:確定給付企業年金と確定拠出年金において、死亡一時金の有無の差があるのはなぜですか?
確定給付企業年金と確定拠出年金における死亡一時金の有無の差は、これらの年金制度の基本的な仕組みや運用方法の違いに起因しています。以下にそれぞれの制度の特徴と死亡一時金の有無の理由を説明します。
- 確定給付企業年金:
- 特徴: 確定給付企業年金は、従業員に対して確定された給付金額を提供する制度です。つまり、従業員は退職時に一定の年金額を受け取ることが保証されています。
- 死亡一時金の有無の理由: 死亡一時金が一般的に含まれていない理由は、この制度が主に退職後の受給を対象としており、死亡時の給付を保障するためには生命保険など別途の保険商品が必要となるからです。従業員が死亡した場合、一時金を支給するのではなく、遺族年金などの給付が考えられます。
- 確定拠出年金:
- 特徴: 確定拠出年金は、従業員や個人が一定の金額を拠出し、それを運用して将来の年金を積み立てる制度です。運用成績によって将来の年金額が変動します。
- 死亡一時金の有無の理由: 死亡一時金が含まれているかどうかは、具体的な契約や選択肢により異なります。一般的に、確定拠出年金には死亡一時金のオプションが存在することがありますが、必ずしも含まれているわけではありません。死亡一時金が含まれる場合、従業員や個人が死亡した場合に、その遺族に一時金が支給されることになります。
要するに、確定給付企業年金は退職時の年金を主眼に置いており、死亡一時金は通常含まれていないのに対し、確定拠出年金は個人が自己責任で運用を行うため、死亡一時金の有無は契約により異なります。企業年金や個人年金における詳細な取り決めや選択肢は、契約書や規則に明示されており、個別のプランに依存するため、参加者は契約内容を注意深く確認する必要があります。
GPTー3.5
所感
遺族給付金や死亡一時金の
どちらにせよ、
死亡時に残された者への
経済的支援があるということは
非常にありがたいものです。
それと同時に、
世知辛い世の中で金銭トラブルに
巻き込まれてしまう場合は、
小難しい話になりがちですので、
専門家にご相談ください。
それは、
幸せに生きる秘訣でもあります。
以上、おつきあいいただき、ありがとうございました。
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