これを読むと、健康保険法における
自己の故意の犯罪行為の出題が
愛しくてたまらなくなるかも
しれません。
原則:健保だけ故意の犯罪行為は給付しない
【前提知識】犯罪行為の場合、意識を①〜④に細分化します。 故意(こい) ・犯罪を行う意思⇨重い罰 ①結果を発生させようと思って〜した ②結果が発生しても構わないと思って〜した 過失(かしつ) ・不注意⇨軽い罰 ③危険を知りながら〜した ④不注意で〜した
他の法律は、給付制限を全部または一部行わないことができると
裁量をもたせている(=つまり、どっちでも良い)のにもかかわらず、
健康保険だけは、絶対に行わない
と言い切る事由があります。
その事由は、「自己の故意の犯罪行為」です。
注意)厳密に記すと、
上図の▲の労災保険、国民年金および厚生年金保険の場合、
「故意の犯罪行為または重大な過失」という文言を主語に用いて、
全部又は一部を行わないことができる(「相対的給付制限」)となります。
健康保険法以外の3つは
重大な過失(③危険を知りながら〜した)
も範囲に含むよ。
グラデーションの範囲が広いイメージ。
健康保険法では「自己の故意の犯罪行為」は
保険給付の全部を行わない(「絶対的給付制限」)となります。
「当たり屋さん」的な
故意の犯罪行為には
保険給付は、行わない。
例外:故意の犯罪行為でも自殺と交通違反による死亡は保険給付する
ところが、健康保険においても、
自殺(※1)と交通違反による死亡は
(自己の故意の犯罪行為だったとしても)、
(交通違反の場合、加害者・被害者とによらず)
例外として
健康保険の被保険者には
保険給付が行われます。
※1)
自殺未遂は自殺(の死亡)とは異なり、自己の故意の犯罪行為
の例外には該当せずに、原則通り保険給付は、行わない・・・。
と規定しているものの、
特例として
自殺未遂でも原因が精神疾患の場合は
保険給付されます。
(これは例外の中の例外というのかな?わからんけど。)
関連過去問題
健康保険法 平成25年 問8ーB
被保険者が道路交通法規違反によって処罰されるべき行為中に起こした事故により死亡した場合、健康保険法第116条に定める給付制限事由に該当するものとして、埋葬料は支給されない。
答え:✕ 誤り 給付制限はなされず、埋葬料は支給されます。
替え歌「恋の犯罪好意」健保バージョン
要点だけを、声に出して歌ってみました。
「恋の犯罪好意」
なぜ なぜ 健保は
「行・わ・な・い」 と言い切るの?(⇒男前やん)
労災・年金は 「ことができる」と
歯切れ悪いのに?(⇒どっちとも解釈できるやん)
恋の犯罪好意に「行・わ・な・い」だけ
健保は、かたくなに 給付を「行・わ・な・い」だけ
・・・
自己の恋の犯罪好意で
給付事由を生じさせようとしても
給付 行わない
例外的には、自殺と交通違反の死亡だけ(⇒給付するよ!)
自殺の未遂では、精神疾患のときだけ(⇒給付するよ!)
歌いたい
サ〜ビ〜の部分を〜♪
たぁだッ・ただッ・ うたぁ~いたぁ~い
だァけッ♪
念の為、正しいオリジナル歌詞は次の通りです。
安全地帯「恋の予感」1984(昭和59)年リリース
なぜ なぜ あなたは
きれいになりたいの?
その目を誰もが
見つめてくれないの?
夜は気ままに あなたを躍らせるだけ
恋の予感が ただかけぬけるだけ
・・・
誰かを待っても
どんなに待っても
あなたは今夜も
星のあいだをさまよい流されるだけ
恋の予感が ただかけぬけるだけ
以上です。
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